『で、なんなの、藍梨さん?』

ソファーに座ると隣に座ってきた
朔が俺の前にいるんだけど、これおかしくないっすか?


「…彼女」

え、何この子←

『何、彼女作ったからそんな態度とってんの?』

「だって今まで作んなかった」

『や、俺言ってなかっただけで彼女いたからね?』

「えっ!?やだ!」

いやいややだじゃないでしょ藍梨…
どんだけ俺のこと好きなの…


『んで?俺に何してほしいの?』

「…離れてかないで?」

『いくら離れたくても俺ら兄妹だし、ましてや双子だし、どうしたらそういうことになんの。彼女どうこうじゃなくて藍梨は藍梨で家族として大切だから』

「…ほんとに?でもっ一回…離れ」

『藍梨。それ以上言ったら怒るよ?』

「…………」
「ま、まぁ落ち着けって。とりあえず藍梨こっちきて?」

…いや、動かないってどういうこと?!
君ら恋人同士だよね?カップルだよね?

「やだ、藍兎といる」
と抱きついてくるからほんと厄介
朔なんて俺のこと睨んでっからね?
怖いから(笑)←

『藍梨?そこは俺の役目じゃないよ?そこは彼氏の朔の役目。家族だけど兄妹だけど俺は男なんだから、彼氏以外にはしちゃダメ』

なるべく優しく藍梨に言うと渋々頷き朔の座ってるソファーへとうつった