座席を確認して座ると隣はすごくかっこいい人で今日が受験なのにみんなその人のことかっこいいって言ってた
『…あっ!!!』
ふ、筆箱忘れたー(泣)
受験なのにどうしよ…
そう思ってたら声かけてくれたのがその彼
「どうかしました?」
『あ、い、いえ、筆箱忘れちゃって…』
「よかったらどうぞ」
そうシャープペンと消しゴムを満面の笑顔で貸してくれた
『あ、ありがとうございます!!』
思わず立ち上がってお礼をした
「ふはっ…いいえ?」
は、恥ずかしい…
これが藍兎とのはじめての出会い
藍兎は覚えてないだろうけど
あのとき笑ったのは素だったのかな?