君だけ思ってくれればいい【完】

「あ、藍兎くん来たわ」
「藍兎くぅん」


俺はアイドルか!←

車を駐車場へと止めた途端声が聞こえた


『今日はよろしくお願いします。橘様、羽野様、千堂様、水口様…』

教室に入り、皆さんが座ったのを見届けると一人一人の名前を言っていく

「やだぁ藍兎くん、名前で言って?」
「様じゃなくさんでね?」

…なんでこういうときは女を出すんだろう

『…わかりました。祥子さん、美代子さん、ゆりさん、奈緒美さん…』

再び名前を呼ぶとウットリとした顔で見てくる

「…相変わらず大変だな」

朔もさすがに苦笑してるし、、

『じゃはじめますよ?』