嗚呼…また朝が来た…



来るのは当たり前だけど。




「別に来なくていいのにナー…」




ネガティブなこの性格…

治らないだろうか…




まぁ…無理だと自覚してしまった
オレには関係ない話だが。



「陽くん?朝よー?」
「はい!今行きます」



オレは捨てられた子。

孤独に生きていたオレを
綾瀬夫妻は養子にしてくれた。


「いっぱい食べて、勉強頑張ってね!」



彼女は都枝(トエ)さん。




「あ…」


「あらあら!!」


もう遅刻間際の時間。




「じゃぁ、オレ、行きますね♪」



玄関に出ると都枝さんがパタパタと近寄ってくる。




「あっ,ちょっと待って!!」