しばらくじっとその様子を 二人で見ていた。




「かっこいいな」



小さな声で呟いた結衣。




「私、結衣を応援するよ‼︎結衣は可愛いし、絶対結ばれると思うんだ」


だって、親友なんだもの。


応援するのが普通でしょ?


「ありがと。…香凜大好き」


視線を私に戻して、結衣は言った




この時の私は、裕翔くんになんて


興味なかったんだと思う。


いや、興味がなかった。


恋なんてしたことがなかったし。



『私、結衣を応援するよ‼︎結衣は可愛いし、絶対結ばれると思うんだ』




この言葉が、私を苦しめるだなんて。


思ってもなかった。