HALF MOON STORY




私達はハルとは会わず



そのまま帰った



次の日仕事だったのだ



帰りの電車の中で



蘭がからかってきた



「愛果



家の掃除してる



帰ったら少し片づけた



方がいいかもよ」



圭介もニヤニヤしていた



私は知らないフリした



「多分皆で飲みに



行くんじゃないかな



ライブの後は飲み会って



言ってたし」



蘭がまだ続けた




「だから誘うんだよ



片づけて部屋に来てねって」




ふぅーう



なんて外国人みたいな



ことを言う二人




そんなこと出来ないよ




私はそう言って笑った



今日も名駅は人で一杯だった



明日が仕事でなかったら



飲んで帰るのに



三人でそう話す




大人しく三人は



自分の部屋へと戻った




私はすぐにお風呂に入った




そして



髪を乾かしていた



するとスマホが鳴った



ハルだった



ヤッパリ酔っていた



「愛果、俺



今日来てくれてありがとう」



明るくそう言う



どういたしましてと私



「俺さ、酔っぱらってるんだ



ずっと自分の部屋に



帰ってないから



帰りたくないんだ



愛果の部屋に行ってもいい」




そう言う



相変わらすのハル



私は笑っていいよと言った



「もう、部屋の前にいる



開けて」



私はあわててドアを開けた




そこには



酔っ払いのハルがいた



そして



私の顔を見ると



いきなり抱きしめてくれた



「会いたかった」



私もだよ、ハル