HALF MOON STORY




実家に入り



挨拶をして、二人がいつもいる



居間へと行く



そこにはパジャマ姿の母がいた




こんな時間にパジャマ姿なんて



見たことのない私は



胸騒ぎを感じた



テレビの前に座る母のそばに



一緒に座る



すると、母が話始めた



そこへ、父も来て



私達の近くに座って



一緒に話を聞き始めた




「愛果落ち着いて



聞いてね



お母さん、先週会社で倒れてね



処置が早くて大したことなかったけど



軽い脳卒中だったみたい



暫く会社休まなくちゃいけなくなったんだ」





あまりに突然のことで



言葉を無くした私



今度は父が話始めた



その時の様子を一つずつ



幸い処置が早くて



生活に支障をきたすような



障害も残らずに済んだらしい





私は何も言わず、話を聞いていた



何を言っていいのか判らなかった



だって、こんなことは



思いもしなかった



いつまでも元気でいてくれると




思っていた両親


今までも


怪我も病気もなくいてくれた


だから


こんな姿は少し辛い



母親も父親も



うるさくて



返事に困るくらいが丁度いい



それが


少し見ない間に


何だか知らない人のような姿に



戸惑った



そして二人を思ったら泣けてきた



どうしてもっとそばに



いてやらなかったのだろう




もっとそばにいてあげたかった



年老いた二人を見ていて



そんなことに気がつかなかった



自分



あてにされなくて



申し訳なかった自分に




涙がでた



それを見て



二人が慌てた



私は大丈夫と言って



ティッシュで鼻をかんだ



それを見て父が笑った




それで少し救われた



「連絡しようとしたけど



急だったんだ」



父はそう言って慰めてくれる



これではどっちが



健康な人だかわかんない



情けないと素直に謝った