「俺さ、心配なんだよね
愛果ってさ、昔から姉御で
皆の世話ばっかしてさ
無理してんじゃないのかなってさ
逢いたくても我慢しそう」
なんか圭介お父さんみたい
あんたは私のお父さんかっての
そう圭介に言ってみる
そして、今
思い浮かんだ
会社の男性社員の話を
してみる
話をしながら圭介には
言えないことを思う
あの日
ハルは待っていろと言った
だから
私は待っているのだ
だから私の中の時間は
あの日のまま
ずっと止まったまま
あなたの帰りを待っているのだ
あなたと過ごした
あの日々を取り戻したくて
ずっと待っている
それだけ
そう
あの日を取り戻した時の為に
今、私は戦っている
あなたがいつ
帰ってきてもいいように
そしてあなたが帰ってきた時
笑顔であなたに話したい
自分のしてきたこと
見ていたもの
胸を張って
あなたの前に
立っていたいのだ
あなたの横の
あの場所以外
帰りたい場所なんて
ないよ

