そんな事を考えていたから
もうすぐゴールデンウィークが
あることを思い出した
休みには実家に帰ってみようかな
急に両親が恋しくなった
連絡しとかなきゃね
しばらくすると
ようやく圭介がやってきた
鮮やかなブルーのコンパクトカー
駐車場に着くと駐車スペースに
車を止めた
そして運転席の窓から
手を出してこっちへ来いの
手招きをした
相変わらず俺様だよね
蘭が私の方を見て
困った顔をして謝った
「ごめんね、行こうか」
二人で顔を見合わせて笑うと
ふらつきながら
圭介の車に乗り込んだ
「嫁入りまえの娘が
酔っ払いって、どう思ってるのさ」
そう言いながらも
顔はにっこり微笑んでいた
私は圭介にお礼をいう
「毎度ありがとうございます
お邪魔虫です、今夜も宜しく。」
後部座席でそう言って頭を下げる
助手席の蘭が圭介に向かって
こう言い放つ
「そう言う発言
セクハラなんだけど。」
圭介は怖いという顔をして
車を動かした
車はゆっくりと駐車場を出ると
夜の街へと滑りだす
ハイブリットカーなので
本当に滑りだすように
動きだす
音も静かだ
私はお邪魔虫として
圭介に助け船をだす
「こんな時間に迎えに来て
貰ったんだから、お礼を言おうよ」
今夜は荒れ気味の蘭さんは
まだ攻撃の手を抜かなかった

