HALF MOON STORY





ハルが東京に行ってから



いい事もあった



蘭が名古屋に帰ってきたこと




実家に戻り



仕事を始めた彼女



時々でもいい



色んな話ができる



友達って大切




特に特別な



男の話がしたい時は





そんな訳で私達は



月に何度か



一緒にお酒を飲んだ



場所は二人で交代で決める



名古屋駅の周辺の時もあれば



二人の好きなパスタのお店の時も



ある



蘭がパームビーチに行きたがった



けれど私は



その日の演奏内容を見て



行くかどうか決めた



ハルの思い出が詰まっている



あそこにいくと



ハルを思い出し



混乱してしまう



食べ物も美味しい



お酒もある




音楽も聴ける




確かに最高な場所なんだけど




ごめん、蘭



もう少し待ってね



心の中でそう謝った




蘭と食事をするその時だけは




寂しさを忘れることができた





お酒が進むと



大抵男の話だ




蘭は圭介の話




私はハルの話



会社の男性の同僚の話は



別の意味で盛り上がる



お互い勤め先が違うから



気兼ねしなくていいし



まだ入社して間もない蘭は



色々あるようだ



今夜は少し飲む量が多い




そしてもう一つ良いことが



こうして飲んだ後



迎えに来てくれる人ができたこと



それは圭介



勿論自分達で帰れる時は



帰るのだが




今夜のように



どちらかが酔ってしまって



圭介の用事のない時のみ



になるけど