私はハルの顔を盗み見る
月の光が彼を照らす
少し考えていたが
こう答えた
「愛果ありがとう、でもやめとく
多分、そんなことしたら
本当にどこにも行きたくなくなる。
俺、その自信ある。」
そう言って笑った
ああ、いつものハルだ
私は少し安心した
私も自然に笑顔になった
そして、右手で握りこぶしをつくり
その手で彼のお腹をぽんと叩く
そして再び彼の胸の中に
おでこをくっつけた
するとハルが抱きしめてくれる
そして耳元で囁いた
「愛しているよ。」
わたしも愛している
そう答える
もうその言葉以外
思い浮かばなかった
「俺さ、今本当に楽しいんだ
プレッシャーもあるけど
毎日好きなことだけできて
新しい発見もあってさ。」
そう言うと、ハルは瞳を輝かせて
話を続ける
東京での出来事を
聞かせてくれた
毎日何処かであるライブ
イベント
高級なJAZZ CLUB
新しく知り合った人達
どれも今の私にとって
夢の世界の話のようだった
一気に話をすると、ハルは
今度は真面目な顔で
私を見つめる
「本当はいつも、愛果と
一緒に感じたいし
愛果にも見せたい。」
そうだね、私もそう思うよ
そう、ハルに言う
「私、いつもハルのメールに
助けられてる
ハルの見たものや、感じたこと
毎日知るの楽しいよ
だから幸せだなって思う」
これは本当
毎日同じ入力したり
整理するだけの仕事
時々辛いこともある
そう思える時
ハルの幸せそうな写真や
メッセージは簡単に
私を幸せにしてくれるのだ

