だから
このプレゼントは
私へのご褒美みたいに
嬉しくて
そして
誕生日が来たみたいに
幸せだった
私は言葉を無くして
ただ、彼の胸の中に飛び込み
彼の脇腹にギュッとしがみついた
そして
小さな声で
「ありがとう」と呟いた
それが精一杯の言葉
ごめん、この幸せの気持ちを
もう少し味わっていたい
そう、思えた
するとハルは
何も言わずにギュッと
抱きしめてくれた
ハルのその熱い抱擁は
二人は一つと思わせてくれるのに
十分すぎるくらい充分で
自分の躰から力が抜けていくのを
感じた
二人の間に隙間はなく
骨格はピタリとはまり合い
肌と肌の境まで
判らなくなりそうだった
どれくらいそうしていただろう
ハルが耳元で呟いた
「愛果も東京へ来いよ、一緒に行こう」
そう言うと更にぎゅっと抱きしめられた
ありがとうハル
その言葉だけで私は十分だよ
多分大丈夫
私はどうしたらあなたを
ここに繋ぎ留めておけるか
必死に考えていた
「ハルがずっと
名古屋にいてくれればいいのに。」
そう言うのが精一杯
「サボテンは自分で面倒みてよ。
私だって忙しいよ、今日も仕事だし。」
そうだ、そうだ。
ハルはそう聞いて笑った。
俺も行きたくないよ
そう答えた
私だってそう
もう一瞬だって
離れていたくなかった
思い切ってハルに
こう尋ねた
「朝まで一緒にいてくれる?」

