あのね。
春麻ね、

・・莉仔の婚約者なの」


「・・・は?

え、お姉ちゃん彼氏いないっていってましたよ。
うそいわないでください。」


「歩。俺が話す

あのね、成ちゃん。
俺、・・・あの・・

莉仔のこと大好きなんだ。

・・・でも。」

「私が話す。

でね、成ちゃん。

莉仔に春麻を
私が紹介したの
莉仔がモデル界に入ったときに。

で、私言ったの莉仔に

『私、春麻のことが前から好きだったの
だから取らないでね』って。


でも、莉仔も春麻が好きになっちゃったみたいで
そのことを莉仔は私に言わなかった。
莉仔が春麻を好きになったのは一目見て解った。

で、莉仔は私の恋を応援してくれた。

でね、私、告白したの。

『春麻が前から好きだった。』って

そしたら、振られた。

『俺がすきなのは莉仔ちゃん』だって。
『本当に好きじゃない人とは付き合えない』って。

そのことは莉仔には内緒にしてたの。
二人で。


で、春麻が莉仔に告白して
付き合うことになって・・・


そしたらっ・・・」


「そしたら?」

私は逆切れしそうになったけど真剣に話を聞いた。