校門前
「ハァッハァッまっまにあったハァッ」
ラスト30秒で見事、校門を潜った私。
さすがだ!!!!
食パンは見事に食べ終わり
髪を手ぐしで直すほどの余裕。
「えーっと・・・・」
私は掲示板を除きこみ自分の
クラスを確認する。
すると
「かなで~!!!!」
背後から聞き覚えのある声がした。
「?うわぁっ!って、ん?まっまゆ!?」
「ハロー☆」
この子は私の中学時代の友達。
”宮川茉優”
中1の時に隣の席だった茉優。
友達が居なかった私に話し掛けてくれて
3年間ずっと一緒に居てくれた。
親友とも呼べる子。
でもお互い高校は別々になると言っていて
2人悲しみあっていたのだが・・・
「なぜ!?何故あなたがここにいるの!?え?」
「いや~驚かせるつもりはなかったんだけど・・・
あの・・・・・・」
茉優が話そうとした瞬間に、
キーンコーンカーンコーン
「「あっ!!!!」」
入学式がはじまる!!!!
私は遅刻寸前である事を忘れていた。
「奏、とりあえず鞄置きに行こ!!!
私と同じクラスだから!ほら早く!!!」
「うぇ!?ちょっと待って!!!!」
2人は慌てて教室に鞄を置きに行き
体育館へと急いだ。