狂愛の元姫*完*





出来るだけ、小さく呟いたつもりが
幹部の塁に気づかれてしまった


「…あ?」


どんだけ耳いいのよ
本当、めんどくさいなぁ



「え、いや、何でもないよ」


私が手を横にブンブン振りながらいう





塁はそんなのも聞かず
私のお腹を足で蹴った