『今日、お前宛に荷物が届く』


そう私に言って、ハルは仕事に出かけていった。


ハルが言う通り、指定の時間に大きな箱を宅配業者から受け取った私はゆっくりと丁寧に開ける。


何だろう…。


ハルは出張で海外へ行った時も、お土産を私に買ってきたり。新作のワンピースだったりを買ってくれた。


欲しいなんて言ってないし、ハルのただの気まぐれなんだろうけれど。

それでも、自分宛に届いた物に喜びと嬉しさを感じる。


「わ…」


ハルが送ってくれたのは、綺麗な淡いピンクのドレスだった。


ビニールを被った新品のドレスは、とても手が届かない高価なブランドのものだけれど。

可愛らしいデザインや色が、私の心を擽る。


「似合うかな…」


鏡の前で合わせてみる。


やっぱり童顔の私には、しっくりくる。


パーティーなんて、私なんかが行っていいものなのか。

不安だらけだが、こんな素敵なドレスを着てハルの隣にいられることを想像すると、そんなことどうでも良くなった。


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