その行動に彼の目は文字通り点で、私の動作を追うようにただ目を離さずに
「狭間、お前が消えたい気持ちはよくわかる。お前の利き手はもう書けないのも、私は知っている」
「でも、だからといってここで終わるなんてまだまだもったいないよ!」
「じゃあ、どうしろつってんだよ!俺の事調べやがって!」
「ああ、勝手だよ!勝手に調べたよ!だから、足元見ろよ、私の!!」
彼は私の足元を見て、ようやくその行動の意味も解ったのか 「はあ?」 と声をあげて。
「だったら、また探したらいい、狭間がやりたい事、狭間がしたい事を探したらいい」
「--------------」
息詰まったような表情で何を語れるわけでもなく頬を掻く彼に手を差し延べて
