「、、、なに?」
放課後、彼の、狭間の第一声。それはもう当然そうなるであろう。4組の前で私は彼の前で仁王立ちして待っていたのだから
「こっちきて」
「…へ?」
「いいから!!」
私は彼の左手首を握りしめて階段を駆け上がる。彼の肌は、白いんだ。羨ましい。そして細い。女性のようにその白くて細い手首を握りしめて、階段を駆け上がる。屋上を目指す
どう思われようがどうなろうが、どうにもならないわけじゃない。これからの私次第なんだから
だったら私は彼へ告げる。このむしゃくしゃした気持ちを。
自分勝手かもしれない 誰かを救いたいというお節介なだけかもしれない どっかの物語りの主人公のようなそんな行動をしている私はちょっと自分に酔いしれてるかもしれない
だけど、
歯痒いよ。彼の何も知らないわけじゃない。事故だけども偶然にも知ってしまった。それを、私は無視ができない。
