川崎さんはなれた手つきで点滴の針を刺す

…っ!

思わず顔をしかめる。
やっぱり嫌だ。
このチクッとする感じ。

「大丈夫?それじゃあ2時間くらい動けないからよろしくね。終わる頃にまた来るね。」

「わかった、じゃあね。」

あいている方の右手で川崎さんに手を振った。

川崎さんも同じように手を振ってくれた。