真兄の毒舌はあいかわらず。

「愛は俺達の妹だよ。絶対に、誰がなんて言ったって。」

優兄は優しい笑顔であたしの涙を拭ってくれる。

あたし、みんながお兄ちゃんでよかった。

家族で、良かった。

みんなが大好き。

この家族が大好きだよ。

温かくて、優しい。




「愛は一ノ瀬家の大切なお姫様だ。」

お父さんはそう言ってあたしの頭を撫でた。

「ありがとう…!」