一ノ瀬さん家の家庭事情。

お父さんはゆっくりと口を開いた。

「父さん!?なんで…今!?」

やっぱり、りっちゃんたちは知ってたんだね。

「もう玲も愛も、十五歳だもんな…高校生だもんな。」

そう言うと、お父さんは二つの母子手帳をゆっくり開いた。

一番初めのページ、そこには違う名前。

一つには

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父親の名前:一ノ瀬大地(いちのせだいち)

母親の名前:一ノ瀬幸(いちのせさち)

出生児名:一ノ瀬玲(いちのせれい)


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そして、もうひとつにはあたしが見た、


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父親の名前:神崎暁(かんざきあき)

母親の名前:神崎唯(かんざきゆい)

出生児名:神崎愛(かんざきあい)

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