一ノ瀬さん家の家庭事情。

次の日から部活再開。

体育館に行くとすでにストレッチを初めていた浅丘君。

「早いね、浅丘君。」

「あ、一ノ瀬。待ちきれなくてさ。」

本当に浅丘君はバスケが大好きなんだね。

「県大会も近いし、頑張らないとな。マネージャーもよろしくな!」

なんでだろう、最近変なの。

浅丘君が笑うと、その笑顔に笑いかけられると、胸が苦しくなる。

なんて言うのかな、こう、心臓がぎゅって縮むような、そんな感じ。

そして早くなる動悸。

「それは恋だね!こーい!」

部活後の更衣室、ほのちゃんに相談してみるとそう言われた。

「こっ、こっ、こい!?」

「そう、愛は聡太に恋してんの!だから胸がドキドキしたり、苦しくなったりしてんのよ!」

あたし、浅丘君に恋してるの?

恋ってこういう感情のことだったの?

「愛は聡太のこと、どう思ってるの?」

どうって…

浅丘君には感謝してる。

こんなあたしに初めに話しかけてくれたのも、毎日挨拶してくれたのも、全部全部浅丘君。