一ノ瀬さん家の家庭事情。

そう簡単に許してもらえるわけないよ!

「俺はお腹すいてんの。早く行ってくんない?」

そう言うと血も涙もない玲さん、あたしをドンッとリビングへ突き飛ばした。

「愛、箸だしてくれる?」

「お前らおっせえよ。早く味噌汁運べよ。俺がついでんだから。」

何も知らない真兄と優兄はいつもどおり。

肝心のりっちゃんはというと…

無だ!

無心でお茶碗にご飯をついでいる!

でも目が怖いよ!

そして恐れていた夕食の時間。

この時、席はあたしはりっちゃんの斜め前になる。

食べ始めてから五分後、普通に食べていたりっちゃんの箸が止まった。

そして

「さっきのやつは誰だぁぁぁーーーー!!!!!」

「わっ!」

その大きな声にあたしは持っていた味噌汁を落としそうになる。

まるで家に雷が落ちたみたいな、地響きのような声。

「なんなの、律兄。急に大きなこえださないでよ。」

「そうだよ、びっくりすんだろ!」