一ノ瀬さん家の家庭事情。

「あたしね…浅丘君のことが…」

「ごめん!」

へっ!?

ご、ごめんって…

どういう意味!?

まさか、まさか!

あたし、もしかして告白する前に振られちゃった!?

ショックすぎる…

いつのまにか我慢していたものが頬を伝っていた。

「一ノ瀬、あの…って泣いてる!?」

「ごめっ…すぐに泣き止むから…ごめんね…」

振られて泣くなんてみっともない…

最後までみっともないあたしでごめんなさい…

「待って!…あの、俺の自惚れじゃないなら、その…一ノ瀬が今言おうとしてたこと、俺と同じなら…俺から、言いたい。」

え…?

「言ってもいい?」

あたしはまだよくわけもわかっていないのに、コクンと頷いた。

そして月明かりに照られされた浅丘君の顔を見上げた。

今日初めて真正面からまっすぐ見た顔はやっぱり見るだけでドキドキしてしまう。

ドキドキして、また、好きって思う。

どんどん積もっていくんだ。