一ノ瀬さん家の家庭事情。

びっくりして玲の顔を見ると少しそっぽを向いてボソッと呟く。

「まあ、…なんかいろいろ世話になったっぽいし…」

「ん?」

あまり聞こえなかった。

「そんなことより、早く試食して欲しいなら用意して。もう時間無いから。」

何はともあれ、よかった、のか?

よくわからないけどあたしは急いで冷蔵庫の中のチョコを取り出したのでした。



「これ、友チョコ!」

「うわあ!おいしそう!」

教室の中は赤やピンクの可愛いラッピング包装紙で色鮮やか。

やっぱりバレンタインデーとはみんな気になるようで、男の子も女の子もソワソワしてる気がする。

「愛!ほの!これ、友チョコ!」

「ありがとう!」

あたしも例外なく友チョコ用に作ってきたカップケーキを配り、そのお返しにたくさんのクオリティの高いみんなのチョコをもらえて満足!

男の子に上げるだけじゃなく、こうして大好きなチョコをたくさん交換できるっていうのもバレンタインの醍醐味だよね。