一ノ瀬さん家の家庭事情。

「二月十四日…たしか一ノ瀬、誕生日だっけ?」

へ?

う、嘘!

なんで知ってるの!?

あたし、言ったことあったっけ!?

「前に言ってたよな、バレンタインの日だったから覚えてる。」

そう言って笑う浅丘君の笑顔に、胸がキューン!

神様、あたしをバレンタインデーにこの世に生んでくれてありがとうございます!

「ピンポーン!てことで、部活のあとみんなでお祝いしない?」

えっ!?

「ほのちゃん!?真兄は…?」

さっきは二人で帰るって…

「大丈夫!愛と聡太を二人にしてあげる!」

こっそり耳打ちするほのちゃん。

「で、でも…!」

「聡太のことだもん、早く予約しとかなきゃ、きっと誰かに呼び出されちゃう!中学の時なんて部活が終わるまで外で待ってた子とかいたんだよ!」

そんな熱烈な子も!?

「どうかした?」

浅丘君が不思議そうにあたしとほのちゃんを見る。

「ううん!で、どう?」