一ノ瀬さん家の家庭事情。

「振られちゃっても浅丘君なら友達として仲良くしてくれるよね?」

「振られる前提で考えない!それに愛と聡太、絶対絶対うまくいくから!あたしが保証する!」

ほのちゃんにそう言われるとなんだか心強い。

「そういえばバレンタイン、愛の誕生日じゃん!ダブルでおめでとう!って言えるように頑張ってね!」

そう、バレンタインデーというイベントの中で忘れられがちだけど二月十四日はあたしの16歳の誕生日でもある。

神様、おねがいします!

自分でも精一杯の勇気で伝えますから、どうかきちんと思いを伝えられますように!

自分の気持ちを浅丘君にちゃんと言えたら、きっと後悔はしないから。


「一ノ瀬、帆華。」

「ひゃっ!」

突然後ろから噂のご本人登場で、思わず椅子から落ちそうになってしまう。

「ごめん、…そんなにびっくりした?」

「違うの!ごめんなさい!」

告白するって決めてからなんだか緊張しちゃって浅丘君の顔がまともに見れない。