一ノ瀬さん家の家庭事情。

うわあ…!

ここのケーキってたしかすごく有名なパティシエのお店で高くてなかなか食べられないってテレビでしてた。

甘いものに目がない玲がすごく羨ましがってたっけ。

「えっと…なんて呼べばいいのかな、…」

「はは、父さん俺と同じ事いってる。」

「あ、愛で大丈夫です!えっと…あたしは…」

おじいちゃん、なんだよね?

でもこの人も若くてなんだかおじいちゃんって感じでもないんだよね。

「なんでもいいよ、愛…が呼びやすいように。」

「じゃあ、誠司さんで…」

それからいろいろなことを話した。

学校のこと。

勉強のこと。

それから、家族のこと。

「今はお兄さんたち四人と暮らしてるってこと?」

「はい、父は海外で仕事をしてるので、なかなか帰ってこれないんです。」

「そうか…」

あ、れ…?

あたし今なにか変なこと言ったかな?

「あ、そうだ。暁のアルバム、見る?」

暁君の写真…