一ノ瀬さん家の家庭事情。

確かにバスケはうまいかもしれないけど、性格は真っ黒だし…

優兄がモテるのは納得できるよ、大いに。

だって優兄は妹のあたしから見ても贔屓なしにかっこいいし、優しいし、完璧だもん。

「そういえば、もうすぐ中間テストだな。」

浅丘君が何気なく行った言葉。

…中間テスト!!!

すっかり忘れてた!

もともと無理してこの学校入ったあたしは毎日授業のノートを移すのについていくのにやっと。

特に数学なんて本当にチンプンカンプン。

このままじゃ、赤点とっちゃう!

「テスト期間は部活もできないし、早く終わってほしいな。」

浅丘君、バスケが本当に好きなんだね。

バスケをしている浅丘君は、本当に楽しそう。

でも、どうしよう!

数学で赤点なんてとっちゃったら、きっとりっちゃんに怒られる!

お小遣い下げられる!

今でさえ少ないのに!

よし、決めた!

テストを頑張って、少しでもりっちゃんに認めてもらう!