一ノ瀬さん家の家庭事情。

そして放課後、部活が終わったあとあたしは真兄の目を盗んで体育館をこっそり出た。

りっちゃんに知られる前にまずは真兄と玲にバレたら絶対に告げ口されるもん!

ここはなんとしてでも回避しなきゃ!

「こ、こんばんはー…」

準備室の中は朝と同じ、大人っぽいコーヒーの香り。

「ごめんね、呼び出したりして。」

あたしに気がつくと神崎先生はすぐに中に入れてくれた。

部屋の中はストーブがついていて、温かい。

怒られる、のかな?

そんなに悪かった!?

もしかして、0点!?

いやいや、そんな某ロボットアニメの主人公じゃないんだから!

「ここに座って。」

促されるまま、ソファへ。

何だろ、なんだか緊張する。

「この写真、見てほしいんだ。」

神崎先生が一枚の写真を机の上に静かにおいた。

「…っ…これ…」

その写真を見た瞬間、あたしは息を呑んだ。

だってそこに写っていたのは…