一ノ瀬さん家の家庭事情。

「こっちなんて見て!ほら!」

…いや、ただあくびしてるだけですが…

「かわいい!」

あたしは引きつり笑い。

今日の朝だって目玉焼きには醤油がソースかでさんざん騒いでた奴のどこがかっこいいんだか!

玲は中身が子供っぽいんだよね、ああ見えて。

て言うか、双子のあたしですらたまに何考えてんのかわかんない時もあるし。

「いいなー、愛は!超絶イケメンなお兄さんが二人、そんでおなじくかっこいい双子がいてさ!」

「真先輩も優先輩もかっこいよねえ!」

「たしかここの卒業生のお兄さんもいるんだよね?かっこいいんでしょ!いいなー!」

…みんな、かんっぺきにうちの悪魔ブラザーズの毒牙にかかっちゃってる…

「一ノ瀬!今日日直でしょ?俺とだから、よろしくな。」

騒いでるみんなから離れて席に座ると、浅丘君が日誌を机においてくれた。

「うん、よろしくね。」

浅丘君もうちの兄に憧れてバスケ部入ったとか言ってたけど、あいつのどこに憧れる要素があるのかな。