一ノ瀬さん家の家庭事情。

そして浅丘君が何か言う前に、あたしは走りだした。

カラオケボックスの外に出ると、いつの間に降りだしたのか、空には白い雪がちらついていて。

明るいキラキラした街並みをあたしは一人でトボトボと歩く。

ああ、なんて惨め。

白い雪が舞う空を見上げながら大きくため息をついた。

家にも帰りたくないな。

ていうか、家にはひなのさんとりっちゃんがいるから帰れないよ。

きっとお邪魔だもん。

あたしの足はなんとなく駅前の方向へ。

さすがは人気のイルミネーションスポット。

ニュースで紹介されただけあってそこらじゅうカップルだらけ。

そんななか一人でその大きくキラキラ輝くツリーをあたしは見上げた。

滲んでボヤボヤ見えるのは、なんでかな。

周りの人たちはみんな楽しそう。

大好きな人と、一緒にこのツリーを見れて、幸せなんだろうな。

これじゃあ某クリスマスソングだよ。

きっと君は来なーいー♪

一人きりのクリスマスイーブ♪