こんなんでもバスケ部のエースなのかな?

「はいはい、今やりますよっと!」

「あ、愛!あたしも手伝うよ!」

ほのちゃんと二人でキッチンに移動。

二人になるやいなや、ほのちゃんは大きくため息をついた。

「どうしたの?」

「幸せのため息!だって真先輩の家で、先輩からマンツーマンで勉強教えてもらえるとか!夢のようだよ!愛、ありがとうね!」

恋するほのちゃんは本当に可愛いけど、その好きな人に共感できないのがすごく残念なんだよね。

「真先輩、教え方うまいよね!」

そ、そうかな?

めちゃくちゃ怖いし、厳しいし、口悪いし、鬼のようだったけどね。

まあおかげで数学は今のところ、赤点はないけど。

「そういえば今日、優先輩は?」

優兄はみんなが家に集まることを知ると、自分は邪魔だからって今日は図書館で勉強するらしいを

優兄ならいても全然邪魔じゃないし、むしろいて欲しいくらいなのに!