玲の様子を恐る恐る顔を覗きこんでみる。

相変わらず無表情な玲は何を考えているのかわからない。

「わかった…でも…」




そしてやってきた、日曜日。

午前九時五十五分、

あたしの目の前には初めて見る私服姿の浅丘君。

その顔は大きく目が見開かれている。

そりゃそうだ。

だってなぜなら…

「ごめん!玲君!」

「遅い。俺よりあとから来るとかあり得ない。」

「ごめんなさい!愛ちゃんも、浅丘君も、ごめんなさい!目覚ましが壊れちゃってて…」

「後でアイスおごって。」

「はい!わかりました!」

呆然とするあたしたちの前で繰り広げられる、その光景。



「…ごめんね、浅丘君…」

「…うん…」