一ノ瀬さん家の家庭事情。

「ええっ、真先輩、そんなこと言ってたの?やばい!これはピンチだ!」

ほのちゃんは頬を抑えたまま、机に肘をつく。

なんで?

これはチャンスじゃないの?

「だって真先輩ってすっごいモテるんだよ。一年の中にあんなに狙ってる子いるんだから、そりゃあ同級生なんてほぼ半数は好きなんじゃない?」

ほぼ半数って…それはないでしょ。

だって中身あんな悪魔なのに!

納得いかない!

同じ顔なら絶対に優兄でしょ!

「そういえば、律さんの彼女さん、どうだった?」

そうそう、それを忘れちゃいけませんよ!

「もうね、すっごくかわいくて優しくて!話してても楽しかったし、りっちゃんにはもったいないくらいだよ!」

「ふーん、良かったじゃん。お互い初カノ、初カレなんでしょ?いいなー、そういうの、憧れるわ。」

ほーんと、好きな人に好きになってもらえるくらい幸せなことってないよね。