一ノ瀬さん家の家庭事情。

「いいの?ぜひ!」

そして楽しい時間はあっという間に過ぎていき、ひなのさんはそろそろ帰るというのでりっちゃんが駅まで送って行くことに。

「今日は本当にありがとうございました!とっても楽しかった!」

帰り際まで何度もこちらを振り返って手を振ってくれたひなのさん。

あたしもあんなふうにかわいい大学生になりたいな。

「いやー、にしても律兄、初彼女にしてすごい人連れてきたな!」

後片付けをしながらめずらしく真兄が感動している。

「ほんと、すっごくいい人だったよね!あんな人が彼女だなんて、りっちゃんは幸せ者だよ。」

「なんかあの二人見てたら俺も彼女欲しくなってきた!」

真兄が言ったその言葉。

ほ、ほのちゃん!

今がチャンスだよ!

明日早速学校で報告しなきゃ!

この時あたしは楽しすぎて忘れていたんだ。

あの二人の間に何があったのか、深く探ることを。

そのことを考えることを。