特に玲は同級生だし、余計なこと吹きこまれたらたまったもんじゃない。

「ただいまー、あー、疲れた!愛、早く飯作って!」

やっと帰ってきた真兄。

まさかあたしの携帯の中でアイドル並みの扱いをされてることも知らないで。

「今日は真兄の当番の日だよ?」

「うえ、まじかよ。よし、今夜は律兄の誕生日の前夜祭だから、明日のために質素にしよう、よってお茶漬け。」

「なにそれ、意味不明。」

この二人見て、りっちゃんの彼女さん、幻滅しないかな…

明日悪いことしなきゃいいけど…

って、どっちが兄でどっちが妹なんだか!

「いいじゃん、昔の武士は質素な暮らしを好き好んでしてたらしいぞ。」

「じゃあ真兄だけ好き好んでタイムスリップしなよ。」

何はともあれ、明日はりっちゃんの彼女、初お披露目です!