しかもそれが、久住君。

「とにかく、優大には聡太の話、聞かないほうがいいよ。」

「わかった。」

二人に何があったんだろう…

中学時代の浅丘君と久住君はどんなだったのかな?

「愛!今帰り?」

「優兄!」

一人でモヤモヤしながら通学路を歩いていると、後ろから肩を叩かれた。

「優兄こそ、遅いね。今日も生徒会の仕事?」

「うん、そろそろ学校祭の準備が始まるからね。今週中に各クラスでも実行委員とか決めるんじゃないかな?」

学園祭かぁ…

楽しみだな!

だってなんだか、ザ、青春イベント!って感じするもん!

「なあ、愛。蒸し返すようで悪いんだけど…」

優兄が言いにくそうに顔をしかめた。

「あの、父さんの話の件はもう平気なの?あのあとから結構気になってて。愛は普通に元気だけどさ、本当は悩んだりしてないかなって思って…」

優兄…!!

やっぱり、この人はあたしの救世主だ!