ずっと君を





ゆっくりとベットに近づいてそのままダイブした。


静かに体かベットに吸い付いていく気がした。


どうしてあたしだけが残ったの?どうしてあたしが助かったの?


ぐるぐるとその思いが頭を駆け巡る。


この1ヶ月間、心に大きな穴がポッカリとあいたようだった。


1ヶ月前までは沢山笑っていたのに。


もう笑うことすらできない。


笑ってはいけないと思った。


あたしが幸せになっちゃいけないんだって。


「……うっ……ひっぃいっく…ぅ…」



泣いても泣いても涙は枯れなかった。


体中の水分がなくなるんじゃないかってくらい泣いても、ずっと涙は溢れてきた。


10年間当たり前のように一緒に過ごしてきて。


こんなにも突然に。


ほんの一瞬で。


もう苦しくて仕方がなかった。