頭が回らない中、ぼんやりとした記憶の中で家を目指して歩いていた。
無事に家に着いた時、おばあちゃんは玄関から走ってあたしの方に来て、ぎゅって抱きしめた。
「どこに行ってたんだい!?大丈夫かい、怪我はないかい!?」
慌てた様子であたしを見てきた。
「……ごめんなさい。勝手に家出て」
おばあちゃんの表情からヒシヒシと、どれだけ心配かけたのかが伝わってくる。
「あぁ……怪我がないならよかった。ほら、お腹すいたでしょう?家に入りましょう」
自分勝手な行動をとったのに、おばあちゃんは怒らず、微笑みかけてくれた。
でもそれが、また胸を締め付ける。
ごめんなさい。いっぱいいっぱいごめんなさい。
「どうして家を出たんだい?」
もうすっかりお昼になっていたので、朝食と昼食が一緒になってしまった。
それを食べ終わったあたしを見て、おばあちゃんは優しく問いかけてきた。
「……ごめんなさい」
あたしは俯いて答えた。
「謝らなくていいんだよ。ただなんで家を出たのか理由が知りたいんだよ」
尚も柔らかい口調でおばあちゃんは言ってくる。
