トロイメライ

そのまま一週間休んだ。



バイトと家との往復だけ。



バイト中も頭が回らない、これは本格的にヤバいかもしれない。



日曜日の夜、閉店作業を終えまたぼーっとする。



「風磨。おつかれさま。」

「………おう。」

「何?僕にまで会いたくなくなくなったの?」

「いや…別にそうゆう訳じゃねーんだけどさ」



終るのを待ってただろう想と一緒に歩いて帰る。



途中でスーパーに寄って買い物して、帰ると久しぶりに想の手料理。



やっぱ俺、女だったらお前を嫁にしたいよ。



「ふ~ま!!ほらそんな考え込まないで早く食べなよ。」



冷めちゃうとか言いつつ何も聞いてこない。



流石だな。



今まで張っていた何かがほぐれていく気がした。



帰らなかった想とオールでゲーム。そのまま登校した。



正直行く気なんてなかったんだけど、やっぱり想は頭がいい。



寝かせないで連れて来るなんて全く強硬手段もいいとこだ。