『ぼくの色』
一ねん一くみ ささ木 あお



ぼくのすきな色は、あお色です。なぜかというと、ぼくのなまえもあおだからです。ぼくのなまえは、お父さんがつけてくれたとお母さんがいっていました。そのおはなしをするときのお母さんのかおがぼくはすきです。だからこの色がすきです。
だけどこの前このおはなしをしたらゆいちゃんに、
「あおい色はかなしい色なんだよ。」
といわれました。けん太くんにも、
「いやな色だ。」
といわれました。

あお色はそらとおなじ色です。うみもあお色です。しんごうはみどり色だけれどお母さんはあお色って言います。あお色はたくさんあってぜんぶきれいな色だとぼくはおもいます。
ぼくのなみだはとうめい色です。ぼくのなみだには色がありません。ぼくがかなしいときはいつもあか色です。お母さんの口の色もぼくのまわりもあかだらけになります。


ぼくがかなしいときはあか色です。
ぼくのすきな色はあお色です。





保護者の感想






先生の感想

あおくんは青色が好きなんですね。
とても良く伝わってくる文です。
赤色はお母さんの口紅の色のことなのかな?

先生も青色がだいすきです。
大変良くできました!
















弟の作文を読み終えこみあげてくる涙をグッと堪える。
そんなあたしを見て何を勘違いしたのか弟が慌てた様子で言い訳を並べはじてる


「ち、違うんだよ!おねぇちゃんの事も本当はね書いたんだよ?けれどね、先生がね、長すぎって言って…」





しゅん、とした顔で
ごめんね。と謝ってくる愛しい愛しい弟
9つも年が離れているぶん余計に可愛くて仕方ない。