片桐神*Side

俺はナースステェーションにいると

看護婦に声をかけられた。

看→「片桐先生。犬飼愛莉さんの様子見てきてくれますか?今ちょっと手離せなくて」

俺→「分かりました。」

愛莉起きたかな?

………愛莉泣いてんのかな?

「うわぁーーーーーーーん泣」

やっぱり愛莉の泣き声。どうしたんだろ

病室の中に入ると、やはり愛莉が大泣き
していた。


振られたかなんかしたのかな。


俺は無意識に愛莉に抱きついてた。

愛莉に離してって何回も言われてたらしく、愛莉は俺の腕の中から抜けて

でていってしまった。

結構傷つくよ愛莉ちゃん。


心配だなぁ。個室さみしいと思うから

四人部屋にしてやろーかな。


そんなこんなしてるうちに愛莉を見失った。

どーせ屋上だろ?


たくっ。治療に恋愛持ってくんなっつーの。

俺じゃダメかな。愛莉の彼氏。


なぁーんて言えたらどんなに楽かな。


そんな事を考えながら屋上に行くと

やっぱり居た。愛しの愛莉。

「うわぁーーーーん」

また泣いてるし。泣きてぇのこっちなんですけど。

はーあ。しゃーないなぁーもう