~翌朝~
「ピピピピ。ピッピピ」
目覚ましの音だ。でも、眠い、

2度寝してしまった。

「ちょっとー。早く起きなきゃ遅刻するわよ」
お母さんの甲高い声で目が覚めた。


時間は。。。。。
え。ちょっと待てよ。8時じゃん。
どれだけ急いでも間に合わない。



中学の制服に腕を通し、受験票など必需品を持って走った。


電車に乗り込むと、同じ年くらいであろう男の子が
乗っていた。


「やばい。かっこいい。。」

ポロっと本音が出てしまい、あわてて口元を隠す。

男の子はそれに気づいてクスッとわらって、
「君、面白いね。なんて名前?あ。俺は、裕也。桜川裕也。」
私は、顔を真っ赤にしながら
「水野静香です。」
と、自己紹介をした。

裕也君は、私にたくさん話してくれた。
私の受験校の、最寄り駅は後1駅。
そのとき、彼が突然、言った。
「君、受験生?もしかして、山城高校?」
まさか、彼も山城受けるのかな。
「はい、受験生ですか?」
彼は、笑って言った、
「俺の通ってる高校は桜川高校。父さんの学校。」