好きかもしれない。

え、ちょっとまって…亜門くん…

君、そっちだったの!!

…。


「おもしれーじゃん。あいつ。
俺たちの前でオロオロしてて。なんかほんといじりがいがあるってゆうの?」

ズキっ

な、なに今の…。別に好きとか…そんなんじゃないのに。

でも、確かに何回か目線がこっちに来たりなんか…してくれてたから、

もしかしたら私のこと気にしてくれてたりするのかなって…思ってた…

ふふ…やっぱ私なんてただの ”女” としか

見られてないんだ…。”小山りこ” として見てくれないの?




…なんで?なんで、涙がでるの?

ほんと、バカみたい…こんなことくらいで泣くなんて…


あんなやつ好きでもないのに…