スパイカー!! 1.スパイカー誕生!

「はい…。」

こうやって呼ばれるのは、もう6回目。

もう二度とごめんだ、と10人は思った。

部屋に入って並ぶ、この順序も慣れた動作だ。

「よく聞きなさい。」

静まり返る部屋に、リリーのお父さんの
声が響く。

「お前たちには、いつも言うように
 欠点が多すぎる。
 正直言って、スパイの才能があるのか
 分からないくらいだ。」

また、不合格か。

10人は肩を落とした。

「資格試験は50点満点、40点あれば
 合格できる。
 そのうちお前たちは…。」

聞きたくない、言わないで!

10人が揃ってそう思ったその瞬間!