崖っぷちでの最後の恋~この気持ちがあなたに届きますように~

「大丈夫か?」


「……。」


「無理をしなくて良いぞ。」


「う~うん。お母さんのこと知りたいから話して。」


「ん。分かった。


3月の春、お母さんは病院を飛び出したんだ。」


「俺は、小さかったお前を連れて


お母さんを探した。」


「……。」


「そしたら、お母さんは、海が見える崖にいたんだ。」


「崖……?」


「そうだ。俺はお母さんに声をかけた。


そしたら、お母さんは笑ってこっちを向いた。」


「………?それがどうしたの?」


「お母さん、病院の中では笑わなかったんだ。


俺はおかしいと思って、お母さんのほうへゆっくり歩いたら、崖から飛び降りたんだ。」


「……それがお母さんの最後ってこと?」


「あぁ~そうだ。」


そんなのひどすぎるよ‼


何で今なの❓ 何で今なのよ……。(泣)


私、お母さんのこと何も知らなかったんだ…。


「お母さん……。…っ…う~…お母さ~ん。(泣)」


「ずっと黙ってて、すまなかった…。」


それから数分泣いておちついた私に、


父が一つの手紙を渡した。


「それは、お母さんからかなへの手紙だ。」


「私…に?」


「そうだ。今まで、俺が預かっていた。

   読んでみろ。」


「…うん。」