星への祈りは捧げるまでもなく聞き届けられて、ウィングとともに私は思い出の場所に立っていた。
『ここは』
『私の故郷です』
どこにでもあるアパートは自慢できるようなところではないけれど、私にとっては大切な場所。
今ではすこし小さく見える。
『ほら、お兄ちゃんが帰ってきました』
当時5歳。
幼い面影には深い影が差して身長さえ伸びれば立派な学生だ。
若者と呼ぶに相応しい程の落ち着いた雰囲気。
一歩間違えれば青年。
綺麗な姿は汚れて傷ついた肌を晒していた。
「…強制治療。万能癒術(イジュツ)」
光に包まれたホセは無傷で部屋の前に立った。
「ただいま、アクア」
「おかえりなさぁい!」
『何こいつ超かわいい!』
『私ですよ』
『めっちゃ可愛い』

