大好きだよ、ホセ。
クラクラする。
俺はクラウンのすべてに酔いしれていた。
揺れる金色の髪も。
挑発的に歪む唇も。
優しく微笑む瞳も。
白雪のような肌も。
なんて綺麗な人なんだ。
喰いたい。
俺のものにしたい。
ああ、クラウン。
お前のすべてを。
その欲望だけが渦巻き、俺は近づいて来るクラウンに何もできないでいた。
離れるべきだと囁く声に、耳を貸せない俺がいる。
馬鹿な俺。
でもいい。
久しぶりの高揚感に浸るくらいには俺も成長したようだ。
「正気は保てる。安心しろ」
ただし、と俺は付け加える。
「俺の両目が金になりそうだったら迷いなく蹴り飛ばせ」
わかった、とおかしそうに笑うクラウンを俺は眉を寄せて見つめた。
「何がおかしい」
だって、と涙目になりながらクラウンは俺に後ろから抱き着く。
いちいちそんなこというの、ホセくらいじゃない?
俺はさらに額にシワを寄せ、どういう意味だと聞き返す。
だってさ、ホセがやってることって私がお刺身食べるときにお魚に向かって痛かったら言ってね、って言ってるようなものじゃない。
「お前は生きてるだろう」
躍り食いだってするわ。
「それに、俺の大切な人だ」
振り返って真剣な顔をしているとクラウンは頬を赤らめてそっぽを向いた。
可愛い。
文句なしに。
天使かこいつは。
いや、女神だ。
リアリティー重視の女神だ。
なんて可愛いんだと俺が頭の中を真ピンクに染めた頃、クラウンが頬を赤らめて早くとせかす。
なんでそんな気味の悪い行為をさっさとやってくれというのかよくわからないが、あまり考えたくないんだと自分を納得させて俺はクラウンに向き直る。
「ちゃんと説明聞けよ」
クラウンがまた吹き出した。

