パーフェクトフィアンセ


「複雑だよなー」

こてんと小首を傾けホセと話しているアクアは完璧な笑顔を浮かべてホセにすり寄ってる。

隣のクラウンはあからさまに嫌そうにしてるけど俺はな~んか複雑。

アクアのあんな笑顔、なかなかみれないからさ?

でもまあ、嫌だわな。

「お兄ちゃん、キスして下さい!」

あ!?


と、突然クラウンが俺の腕を引いた。

「あ、おい何を…っ!?」

俺はクラウンと衝突、だけならよかったんだけど、当たった場所が唇。

一瞬の後俺は吹き飛んだ。


「ウィング殺す」

「今の俺に非はないだろ!?」

「クラウンが悪いっていうのか…?」

「逆ギレ!!うぉいやめろぉ!!」

あかしろきいろのお花を全部凍らせてついでに菜の花に止まったちょうちょを焼き切り灰にする勢いで攻撃して来るホセをかわしつつ俺は叫んだ。

「ウィングが悪いですよ!」

「自分のことを棚に上げるなアクアぁぁぁぁ!!」

「棚の上にあるのはぼたもちです」

「助けて!」

「嫌ですよ」